現役SEが考える大学院進学の必要性

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こんにちは!餅屋。 です。

この記事を見ている方は恐らく今大学院に進学するか迷っている方、もしくはお子さんを大学院に進学させるか迷っている方だと思います。

結論から言います。

総合的に見て、私個人的には大学院に行って良かったと思っています。

実はこの「総合的に見て」っていうのがポイントですよ笑

大学院に進学する一般的に考えられるメリットデメリットと、実際どうだった?をお話して行こうと思います。

※私自身理系だったので、理系目線の内容になります。

※大学によって異なる部分は多々あると思うので参考程度に見てください。

そもそも日本の大学院進学率ってどのくらい?

文部科学省の資料によると、令和5年3月時点で大学を卒業して進学する人の割合は約12.5%らしいです。(引用:https://www.mext.go.jp/content/20230823-mxt_chousa01-000031377_001.pdf )

思っていた以上に少ない、と感じましたが皆さんどうでしょうか?

大学院進学は必須事項ではありません。

しかし海外と比較しても現状の日本は技術力や専門性で劣る部分が多いです。

大学院のメリット/デメリットを理解したうえで、進学するにしろしないにしろ技術を学んでいく人は増えてほしいと思っています。

一般的に考えられる大学院のメリット/デメリット

まず大学院に進学しようかなと思う主な理由としては以下のようなものが多いのではないでしょうか?

①専門性を磨ける

②就活に強い

③初任給が高い

これが一般的に考えられる大学院進学のメリットですかね。

一方デメリットとしては以下のようなものを見かけます。

①専門性が社会で通用しない

②就職が2年遅れる

③お金がかかる

もちろん他にも色々あるとは思いますがこんなところでしょうか。

実際に通ってみてどうだった?

ではこれらが実際通ってみてどうだったのか?

メリットもデメリットも全部その通り!笑

専門性、就活について、お金についての3つのポイントで話していこうと思います。

専門性は身につくの?

たいてい身に付きます。

研究室で学ぶのは、「大学で学んでいた一般教養の+αのさらに+αを学ぶ」という感じです。

ここで大切なのは研究室選びです。

専門性を身に着けるには「その研究への興味」「教授や先輩の協力姿勢」「研究室の予算」が非常に重要です。

ここをクリアできなければ、

途中で研究に飽きたり、小規模な研究や実験しかできなかったりと結果的に思ったような専門性を身に着けられない可能性が出てきます。

研究室に入る前には見学や大学HPに記載の研究内容、研究成果をよく見て検討しましょう。

就活は有利なの?

前の項目で話した専門性が身についていた場合、確実に有利です。

①業務内容と専門性が直結していた場合

 →即戦力になるので性格上特別問題が無ければほぼ就職できます。

 →研究室の教授や先輩との繋がりからES免除や最終面接のみといった条件で就活が進む場合もあります。

②業務内容と専門性が直結していなかった場合

 →一つの専門性を極めた学びの姿勢が評価されて有利になります。

 →特に外部で論文発表をしていれば就活ではかなり有利になります。

 →ただし技術職は、高卒や学部卒等でも実務経験がある人がいると厳しい戦いになります。

就活で最終的に重要になるのは自分の魅せ方になりますが、有利である可能性は高いです。

給与は高い?

まず初任給は体感ですが8割くらいの企業が学部卒と院卒の初任給に差をつけていると思います。

それでも学部卒の場合2年先に働いているので、それまでに院卒の初任給を超えてくる可能性は大いにあります。

ここで専門性の話に戻りますが、

大学院の研究と業務内容が直結している場合、専門性が高い企業や職に就くことができます。

給与の上り幅が高く結果的に生涯年収が高くなると言われています。

大学院の研究と業務内容が直結していない場合、学びの姿勢が評価されていますので、専門性を高めることができれば生涯年収を高くすることはできます。

直結していない場合、この努力をしないと学部卒との2年の差を埋めるのが難しく生涯年収は結果的に低くなる可能性があります。

大学院を卒業したからと言って生涯年収が高くなる保証はないということです。

筆者が考える大学院のメリットはある?

ここまでの話だと「いまいち大学院のメリットってそんなにないじゃん!」と感じた方もいるかもしれませんね笑

ですが、私は上記で上げた点以外でも2つの院進のメリットを感じています。

①論文の書き方や教授への報告の仕方など社会で生きていくのに必要なビジネスマナー

②うつ状態になりかけてからの乗り越えた達成感

まず①については実際に社会人になって気が付いたものです。

自分では当たり前になっていたことが、意外と学部卒の人は知らないことあったんですよね。

小さなことに感じますが、新人の間は特に上司への報告の仕方や質問の仕方で業務効率が変わってくるので、仕事の進み方に差が出ていた気がします。

次に②についてはここで話すと長くなりますが、実は大学院生でうつになる人は約40%ほどいるというほどで、私自身院生時代うつ状態になったことがありました笑

大学院生のリアルについてはこちらの記事に記載しているので良ければ見てください。

社会人になってからだと相談する相手がいなかったり孤立しがちなので、こういう状態を周囲に人がいる学生の間に経験ができたのは良かったと思っています。

うつにならなかったとしても、研究室という小さめなコミュニティでかつ最短2年は環境の変更ができない状況での人間関係の作り方は勉強になりますし、社会人になってもめったなことでは落ちない強めのメンタルを手に入れました笑

最後に

ここまで大学院の一般的なメリットデメリットと私の実体験も含めて書いてきました。

この間2年です。

これを「2年の価値がある」と思うか「これに2年かけるなら働くか」と思うかは人それぞれだと思います。

私は2年の価値があると思った側でした。

でも「〇歳までに結婚したい!」とか「〇歳までに年収△円」っていう年齢制限のある目標をお持ちの方もいますからね!

時間、お金、人間関係等、人生においてどの価値観を重視するかこれを機に考えてみても良いかもしれません。

この記事が皆さんのお役に立てたら幸いです!

ありがとうございました!

この記事を書いた人 Wrote this article

もちゃ

もちゃ

現役SEです。 音楽が好きで普段は歌ってみたを投稿したりギターを弾いたりしています。 趣味の音楽活動を継続していくために、貯金や家計管理を日々勉強しています。 社会人になっても一緒に趣味を楽しみましょう!

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